保存版 |起業時のブランディング実践ガイド

インターネット技術の急激な発達と一連のイノベーションは、スモールビジネスに大きな変革をもたらしました。
これまで「ブランド」を利用したマーケティング活動といえば、莫大な予算を投入できる大企業の専売特許でした。でも今は、スモールビジネスオーナーであっても、ホームページを作成し、自分のビジネスに合ったオンラインマーケティングを行うことで、今までにないビジネスチャンスをつかむことができます。
自社ブランド確立に向け、これからあげる項目が実践できているか、確認してみましょう。
01. ブランド・アイデンティティ
ブランド・アイデンティティを見つけるには、自身のブランドについて徹底的に考えぬく必要があります。まず取り組まなければならないことは、ブランドの中心となる価値(コアバリュー)を定義し、その定義に従ってブランド戦略を練っていくことです。戦略を練る際は、次の点に注意しましょう!
ターゲット顧客層
あなたのターゲット顧客はどんな人でしょうか?全てのビジネスは、コミュニケーションで成り立っています。ターゲット顧客がどんな人か考えてみることで、何を話すべきなのか自ずと見えてきます。
ターゲット顧客をイメージするには、次の質問への回答を考えてみてください。
ターゲットの年齢層、性別、教育水準、居住地域など
どのような時間の過ごし方をしているか?
何に関心があるか?
好みのブランドや、趣味、文化は?
インターネット上でどんなものを閲覧しているか?
参加しているコミュニティーやSNSチャネルは?
ブランドを訴求するためにとるべき、適切なコミュニケーション方法は?
ブランドに対するストーリー作り
強固なビジョンとそれを世界に伝えたいという確かな意思により、ブランドは誕生します。そして、起業した動機そのものが、ブランドストーリーです。このストーリーをターゲット客に伝えましょう。ブランドストーリーに共感してもらうことで、ブランドとその人の繋がりが強くなります。
例として、世界80万以上の宿を提供しているAirbnbホームページに掲載された画像をみてみましょう。Airbnbは地元の暮らし、家族の喜び、新しい冒険をこれらの画像で表現しています。ホームページ訪問者は、Airbnbを利用する事で生まれる特別な体験をこれらの画像を見ることで想像することができます。
ブランドの個性
世界に一つしかないユニークなブランドにするためには、あなたの個性を表現することも必要です。
個性を見つけるには、あなたのブランドが人間だったら、どんな個性を持った人間なのか想像してみるのが一番です。その人はどんな特徴や習慣を持っていますか、声のトーンは?どんな友達がいて、一緒に何をして遊びますか?これらの特徴一つ一つが、ブランドの具体的な個性を形作ります。
みなさんに紹介したい特徴的な個性を発揮しているブランドに、Old Spiceがあります。男性向けコロンや制汗剤を提供しているOld SpiceのFacebookページを見れば、ワイルドなアメリカンな雰囲気から、ブランドの個性を瞬時に感じ取ることができます。

02. ブランドの見せ方
ブランド・アイデンティティーを確立した後は、より実践的なステップへと進むことになります。ブランドの個性をどのように表現すべきか「見せ方」を紹介します。
スタイル全体の定義
ブランド・アイデンティティーに従い、適切な表現スタイルを見極めましょう。それに合わせて、ホームページのデザインや、広告、SNSの投稿などを考えてください。例えば、もしあなたのブランドが「若さ」を表現したい場合、モノトーンの洗練されたスタイルは相応しいと言えません。
ブランドに合った配色
自分の好みの色を使いたくなる気持ちは分かりますが、よく考えて配色を決定すべきです。色はブランドにとって大切な要素です。例えば、コカコーラの色といえば、多くの人が赤をイメージすると思いますし、Facebookも青色以外を想像することはできません。このような関連付けは偶然ではなく、ブランディングが成功している証拠なのです。
配色について考える際は、過去のブログ記事「Webデザインで使える配色パターンとサイト実例」を参考にしてください。
優れたロゴ
ロゴはブランドの顔です。世界の人気ブランドについて考えてみましょう。どのブランドもすぐロゴが思い浮かぶはずです。
インパクトのあるロゴを作成するためには、どこに配置しても際立つか、そのロゴはブランド・アイデンティティーを簡潔に凝縮した形になっているか、考えましょう。
ロゴが実際に完成したら、ホームページやFacebookのプロフィールページに実際にロゴを配置したり、名刺にロゴを入れてください。ロゴについては、「インスタグラムのロゴ、UIの変更から学ぶウェブデザイン」が参考になると思います。是非ご一読ください。
適切なフォント
信じられない方もいらっしゃるかもしれませんが、フォント選びもブランディングの重要な要素です。ブランドのスタイルに合った適切なフォントを選びましょう!Wixで日本語フォントを選択する方法は、こちらをご参照ください。

03. ブランドの伝え方
次にブランドをどのように伝えればいいか、見ていきましょう。ブランドにとって、イメージ構築はとても大事です。そしてイメージは、ブランドが発するメッセージにより作られていきます。メッセージをどのように伝えるかにより、人々が共感するか、否かが決まってくるので、細心の注意を払いましょう。
究極のブランド名
ロゴと同じように、ブランド名もあなたのブランド・アイデンティティーを体現します。覚えやすく、且つイメージにあったブランド名を考えてください。
ホームページを作成する際には、独自ドメインの取得をお勧めします。独自ドメインを取得すれば、すぐに名前を覚えてもらえ、何よりブランディングにも効果的です。ドメイン名の選び方はこちらをご参照ください。
ブランド名を決定後は、キャッチフレーズを考えましょう。ブランドのエッセンスを詰めて、なるべく短い文章でまとめる必要があります。例えば、このようにです。
マスターカード:お金で買えない価値がある
キューピー:愛のある食卓
吉野家:はやい、やすい、うまい
ブランドを支える単語
ブランドを支える単語とは、どういう意味でしょうか?
もしあなたがジムを経営していたとします。その場合、ブランドを支える単語は「健康」、「能力強化」、「結果」、「活動」、「フィットネス」、「フィジカル」、「忍耐力」、「ゴール」、「集中力」などになります。それらの言葉は、ブランド・アイデンティティーを支える言葉です。
このような単語は、ホームページやブログ記事、オンライン広告、ツィートでメッセージを適切に伝えるために欠かすことができない道具です。ブランド・アイデンティティーを確立できていれば、単語はすぐ考えつくと思います。
ターゲット顧客との関係性強化
Eメールやその他のコミュニケーション・チャネルを使い、自ら宣伝することが、ブランディングを強化する近道となります。ターゲットとの関係性強化のために、SNSを活用し投稿、質問への回答を行ったり、ニュースレターやメルマガの配信を行いましょう。
その際、メッセージの伝え方に気をつけ、使うSNSを厳選してください。メッセージを伝える際の3原則は以下の通りです。
気取らない:ポイントはブランドの価値観に従ってメッセージを発信することで、そこから逸脱することは避けるべきです。ブランドにとって有効であれば、ユーモアのあるメッセージの発信も積極的に行ってください。
一貫性: ブランディングには統一感が求められます。複数のロゴを使用することはできませんし、人によって使う言葉などを変える事は不適切です。(もちろん、FacebookやTwitterといった違ったコミュニケーション・チャネルで、メッセージのトーンを変えることはあるかもしれません
大局観:ブランディングはあくまでも手段です。 究極のビジネスゴールに向かって、ブランディング活動がそのゴールに貢献しているか、常に確認しましょう。
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ライター: Wix Team